3月1日、参議院予算委員会で、私鉄総連組織内議員「森屋隆」参議院議員が質疑に立ち、(1)地域公共交通、(2)公共交通労働者の待遇改善、(3)トリガー条項、(4)物流の状況、(5)EVバス車両の導入、などについて政府の見解をただした。質問内容は、下記のとおり。なお、参議院のホームページで、「森屋隆」議員の質問の様子を動画で見ることができる。リンクもしくはページ末のQRコードからアクセスして、是非ご覧いただきたい。
※画像および下記は立憲民主党ホームページより転載
(1)地域公共交通
地域公共交通に対する現状認識を国土交通大臣にただし、斉藤国交大臣は乗り合いバスを例に挙げ、コロナ禍で赤字が大幅に増えていると答弁。「森屋隆」議員は、国交省が引き続き地域公共交通機関の支援を予算を確保して行うように求めた。
(2)公共交通労働者の待遇改善
岸田総理が「皆さんの収入を増やしていくことは、私の分配戦略の大きな柱です」などと答弁したことを引用し、交通労働者の待遇改善は岸田政権の主要課題なのか質問。松野官房長官は、「賃上げ促進税制や価格転嫁の適正化などを通じて賃上げしやすい関係を強化したい」と答弁した。
(3)トリガー条項
トリガー条項の凍結解除を行うと一部の政党と約束をしたなどと報道されていることについて、本当に約束したのかただした。松野官房長官は、「今週中に対策を取りまとめるべく調整を行っている」と述べるにとどめた。
(4)物流の状況
トラック業者の倒産件数について質問。今後、燃料高騰の影響を受けさらに状況が厳しくなると「森屋議員」は指摘したが、明確な答弁はなかった。
(5)EVバス車両の導入
米国で2030年までに新車の50パーセントをEV車とする目標を掲げていることに対し日本の状況をただした。「まだ具体的な数値目標は設定する段階にない」と答弁する政府に対して、「森屋議員」は「進めていく必要がある」と求めた。